【相続手続きの期限一覧】忘れると大変!10ヶ月以内にすべきことを時系列でチェック

はじめに:悲しみの中、手続きの期限に追われていませんか?
この度は、心よりお悔やみ申し上げます。
大切なご家族を亡くされ、深い悲しみの中におられることと存じます。
しかし、現実にはお気持ちの整理もままならないうちから、様々な行政手続きや届出が待っています。特に相続に関する手続きには法律で定められた「期限」があり、これを過ぎてしまうと、後々大きな不利益を被ってしまう可能性もございます。
「何から手をつければいいの?」
「期限を忘れてしまったらどうしよう…」
そのようなご不安を抱える皆様のために、この記事では、ご逝去後に発生する主な手続きを時系列に沿ってリストアップし、それぞれ「いつまでに」「何をすべきか」を分かりやすく解説いたします。
まずは全体像を把握し、落ち着いて一つずつ進めていきましょう。この記事が、皆様の不安を和らげる「お守り」となれば幸いです。
【全体像】相続手続きのタイムライン
まずは、主な手続きの期限をタイムラインで確認しましょう。特に「3ヶ月」と「10ヶ月」が非常に重要な節目となります。

- 7日以内:死亡届の提出
- 10~14日以内:年金・健康保険の手続き
- 3ヶ月以内:相続放棄・限定承認の判断
- 4ヶ月以内:所得税の準確定申告
- 10ヶ月以内:相続税の申告・納付
それでは、各期限について詳しく見ていきましょう。
【7日以内】最初の重要な期限
◆ 死亡届の提出
ご家族が亡くなられた後、最初に行うべき手続きです。
- 期 限:死亡の事実を知った日から7日以内
- 提出先:市区町村役場
- 内 容:医師から受け取る「死亡診断書(または死体検案書)」を添付して届け出ます。これにより「火葬許可証」が交付され、火葬を執り行うことができます。通常は葬儀社が代行してくださることが多い手続きです。
【10日または14日以内】年金・健康保険などの手続き
公的な資格に関する手続きです。忘れると、年金の過払いや保険料の請求などで後々手続きが煩雑になるため、早めに行いましょう。
◆ 年金受給停止の手続き
- 期 限:10日以内(厚生年金)、14日以内(国民年金)
- 提出先:年金事務所 または 年金相談センター
- 内 容:亡くなった方が年金を受給していた場合に必要です。
◆ 国民健康保険・介護保険の資格喪失届
- 期 限:14日以内
- 提出先:市区町村役場
- 内 容:保険証の返却などを行います。
◆ 世帯主の変更届
- 期 限:14日以内
- 提出先:市区町村役場
- 内 容:亡くなった方が世帯主だった場合に必要です。
【3ヶ月以内】相続の方向性を決める最重要期限
◆ 相続放棄・限定承認の申述
これは相続手続き全体の中でも、特に重要な期限です。
- 期 限:ご自身のために相続があったことを知った日から3ヶ月以内
- 提出先:家庭裁判所
- 内 容:
 ⇒相続放棄:亡くなった方に借金などマイナスの財産が多い場合に、プラスの財産も含めて全ての相続権を放棄する手続きです。
 ⇒限定承認:プラスの財産の範囲内でマイナスの財産を相続する、という条件付きで相続する方法です。
- 【!】最大の注意点:この3ヶ月の期限を過ぎると、借金なども含めた全ての財産を無条件に相続する「単純承認」をしたものとみなされます。後から「借金があることを知らなかった」と主張しても、原則として覆すことはできません。
【4ヶ月以内】所得税の申告と納税
◆ 準確定申告
- 期 限:相続の開始があったことを知った日の翌日から4ヶ月以内
- 提出先:税務署
- 内 容:亡くなった方が自営業者や不動産所得があった方などで、生前に確定申告をしていた場合に必要です。その年の1月1日から亡くなられた日までの所得を計算し、相続人が代わりに申告・納税します。
【10ヶ月以内】最終期限!相続税の手続き
◆ 相続税の申告・納付
相続手続きの最終ゴールとなる期限です。
- 期 限:相続の開始があったことを知った日の翌日から10ヶ月以内
- 提出先:税務署
- 内 容:遺産の総額が基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合に、相続税の申告と納税が必要です。
- 【!】注意点:申告が必要にもかかわらず、この期限を過ぎてしまうと、本来の税金に加えて「無申告加算税」や「延滞税」といったペナルティが課せられ、納税額が大きく膨らんでしまいます。
安心のための相続手続きチェックリスト
□ 【7日以内】死亡届を提出したか
□ 【14日以内】年金・健康保険の手続きは済んだか
□ 【3ヶ月以内】相続放棄・限定承認の必要性を検討したか
□ 【4ヶ月以内】準確定申告の必要性を確認したか
□ 【10ヶ月以内】相続税の申告準備は進んでいるか
まとめ:期限管理の不安は、専門家が解消します
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
「思った以上にたくさんの期限があって、管理しきれない…」
そう感じられたのではないでしょうか。
ご安心ください。これらの複雑な期限をご自身で管理しながら、悲しみの中で一つひとつの手続きを進めていくのは、精神的にも時間的にも大変なご負担です。
私たち「つなぐ山形相続センター」は、相続手続きの専門家として、皆様のスケジュール管理から書類作成、各種申告まで、全てのプロセスを責任を持ってお手伝いいたします。私たちが皆様の伴走者となることで、期限に追われるご不安から解放され、故人を偲ぶお時間に専念していただけます。
「何から始めればいいか分からない」
「うちの場合はどの手続きが必要なの?」
初回のご相談は無料で承っております。どんな些細なことでも構いませんので、どうぞお一人で抱え込まず、私たちにお聞かせください。




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